青森市 勝田の西谷会計事務所・西谷俊広税理士事務所西谷俊広公認会計士事務所 定申告・節税・経営相談・会社設立・起業・相続





出典:年商50億円を目指す企業の情報誌
「戦略経営者」平成27年10月1日発行 株式会社TKC


統合型会計情報システム『FX4クラウド』ユーザー 山神様
陸奥湾産ホタテの加工品を
商品アイテム別に利益管理


八甲田山系のミネラル豊富な栄養分が流れ込む陸奥湾は、ホタテの生育に最適な場所。そこで採れたホタテの加工品を製造販売するのが山神だ。2代目の神武徳社長(36)と、経理を担当する実姉の八桁恵美・常務取締役にTKC『FX4クラウド』の活用法などを聞いた。

業務用ボイルホタテのほか自社オリジナル商品も販売



── ホタテの生産と加工を一貫して手がけているそうですね。
神 ボイルした「ベビーホタテ」がメーンです。自社で養殖したホタテ、あるいは近隣の生産者から購入したホタテを工場内でボイルし、それを商社さんに業務用として卸しています。ベビーホタテをボイルしたものは、たとえて言えば子羊の肉。甘みが強く、耳(ひも)まで柔らかい。和洋中のどんな料理にもあいます。


──エンドユーザー向けの自社商品も取り扱っているとか
神 4〜5年前にホタテの大量変死があったことが、一つのきっかけとなってスタートしました。世界的な海水温の上昇などによってホタテの大量変死が今後もあると業務用ボイルホタテのほか自社オリジナル商品も販売すると、おのずとホタテの単価が上がってくる。このまま一次加工品だけを取り扱う業態でいたのでは、いずれ経営が厳しくなると考え、付加価値を付けた自社商品の販売に3年前から乗り出しました。ボイルホタテの『ほたての正直』、ホタテ入りの炊き込みご飯が自宅で簡単に作れる『ほたて飯の素』、ホタテの貝柱だけを急速冷凍した『玉雫』などがあります。自社のオンラインショップのほか、観光客向けの物産館(「A-FACTORY」)などで販売しています。


── 神社長は2代目経営者とのことですが……。
神 会社の創業は1965年。父(神幸徳・現会長)が陸奥湾でホタテの養殖をはじめたのがスタートです。丹精込めて育てたホタテを県内の加工工場に提供していたのですが、たまたま東京出張の際に陸奥湾産のボイルホタテを食べたところ、あまりにもまずかった。「なんだ、このまずいものは。自分が育てたホタテがこんなふうになっているのか」と、強い憤りを感じたそうです。利益を追求するために水を多く含ませたボイルホタテの味は、じつにおそまつなもの。しかしそれが首都圏ではまかり通っていた。そんな状況に一石を投じようと、加工の仕事にも乗り出したのです。


── おいしいホタテ加工品を作るためのこだわりが御社にはたくさんありそうですね。
神 「処理能力のはやさ」と「滅菌海水」の2点については特にこだわっています。ホタテなどの二枚貝は鮮度が命。鮮度が良いうちに手際よく加工することが、おいしさを逃がさない秘ひ訣けです。また、ミネラル成分を含んだ滅菌海水を製造過程で使うことで、おいしさを閉じ込めることができる。ホタテは真水にふれると、おいしさが逃げていってしまうのです。
八桁 8年前にいまの場所(目の前が陸奥湾)に本社を移転し、滅菌海水処理の設備のある工場で加工を行えるようにしました。それ以前は塩水を人工的に作って使用していたのですが、そのころに比べて格段に味が良くなっています。ちなみに当社は、大日本水産会のHACCPを取得しており、おいしさだけでなく衛生面についても力を入れています。


── 今年8月に本社の敷地内に第2工場を新設されたそうですが、その目的は?
神 「総菜」の分野への進出です。今のところホタテのフライを中心に製造することを考えています。それを商社さんを通じて、学校給食やスーパー、コンビニ向けに提供していきます。
八桁 共働きの世帯が増えたこともあり、夕飯のしたくにあまり時間をかけられなくなってきた現代の生活スタイルからすると、お総菜やお弁当の需要はまだまだ伸びるはず。そうした考えのもとに、総菜分野に参入することを決めました。

約30アイテムの商品を部門に見立て管理



──『FX4クラウド』の導入は昨年9月だと聞きました。
神 業務用のボイルホタテだけでなく、エンドユーザー向けの自社商品を販売するようになったり、第2工場で総菜を作るようになるなかで、商品アイテム数が増えてきたことが導入の背景としてあります。『FX4クラウド』には「仕訳読込テンプレート」の機能があり、これを利用すると販売管理システム(TKCの『SX4クラウド』を利用)から切り出したデータを、自動的に仕訳データに変換して読み込むことができます。つまり、それぞれの商品の伝票をもとに、手作業で仕訳データを入力していく手間が省けるわけです。こうした仕訳連携の機能に利便性を感じて導入を決めました。


── 商品アイテム数は現在どのくらいありますか。
神 30アイテムあります。部門別管理の機能を使って、それぞれの商品を部門に見立てて管理しています。そうすることで各商品の売上高や利益率、あるいは前年対比の数字などがタイムリーに把握できます。
八桁 従来はスプレッドシート(表計算ソフト)を使って、それらの資料を自分たちで作っていました。いまはその手間がなくなったことから、以前は2週間ごとに開いていた社内の定例会議をいまでは毎週開催できるようになりました。


──「部門の階層別管理」はしていますか。
八桁 2階層で管理しています。1段目の階層に①本社と②第2工場の二つを置き、さらに①の下にベビーホタテ、冷凍貝柱、炊き込みご飯の素……など約30アイテムの商品を部門としてぶら下げています。


── 業績管理をしていくうえで特に注目している数字は何でしょう。
神 《変動損益計算書》に出ている売上高や製造経費などは、毎日のように見ています。

「支払い管理機能」を用いてネットバンキングと連動



── 売上高を増やすために力を入れていることを教えてください。
神 商社さんに対して「ホタテ=青森県の特産品」というのを積極的に訴えかけていくことですね。全国的にはホタテというと北海道とのイメージがあるかもしれませんが、青森にもこんなにおいしいホタテがあるということをもっと知ってもらいたいと思っています。


──「支払い管理機能」も使われているとか?
八桁 インターネットバンキングと連動する銀行振り込みデータをシステム上で簡単に作れるのは、じつに便利ですね。金額の入力間違いを防げるので助かっています。


── 会計事務所のサポートはいかがでしょうか。
八桁 ありすぎて何を言っていいか迷ってしまうくらいです(笑)。わからないことがあって電話をすると、すぐに対応してくれます。『FX4クラウド』の導入によって、私が見ている画面と同じものを会計事務所のほうでも見られるようになったため、以前に増して質問がしやすくなりました。


──今後の目標は?
神 周囲の生産者が「再生産」できるような価格帯でホタテを買い上げることも、自らが生産者である当社の使命だと感じています。それには、より付加価値を高めた加工品を売っていく必要がある。より魅力的な商品を開発することで、そうした事業展開を実現していければと思っています。


コンサルタントの眼 ◎西谷会計事務所税理士 西谷 俊広

3本の矢ならぬ4本の矢で会社を発展させ





 株式会社山神様は、おいしい青森のホタテを世の中に広めていこうという、強烈な使命感を持っておられる会社です。創業者である現会長は、もともと生粋の漁師さんでした。あるとき東京に行ったときに、料理屋さんで青森のホタテを食し、全然おいしくないことにがく然としたそうです。本当のもっとおいしい青森のホタテをたくさんの人に食べてもらいたい、誰もやらないなら自分がやるしかないという一念で、借金をしてホタテを加工するための工場をつくり、最終製品まで一貫して製造する体制を構築してきました。
 とにもかくにも味に対するこだわり、どうすれば自分が稚貝から大事に育てたホタテの味を十分に引き出せるのか、毎日、海に出て愛情を注ぎこんだ自慢のホタテを、ぜひおいしく味わってほしい──。そうした現場の生産者ならではのこだわりと使命感が、山神様の原点であり、商品にあふれるほどに注ぎ込まれているのです。
 現在は2代目社長と3人の姉妹が経営にあたっています。3本の矢ならぬ4本の矢は、会長のつくった基盤をますます発展させています。会長と同じくホタテの生産者でもある2代目社長は、こだわりの商品を軸に、販売ルート、営業、地域、製造、財務それぞれの課題を明確にして戦略的に経営を行っています。
 時代の流れに沿った新商品の開発とラインアップ、ネットを使った直販体制の構築や新たな営業ルートの開拓、「じんおやじ」ブランドの展開、ホタテのうま味を十分に引き出す生産体制の確立、『FX4クラウド』による最新の業績管理など、思いつきではなく論理的に練られた整合性ある戦略を展開しています。
 経営に真剣に取り組む会社を支援する機会に恵まれたことは、この仕事に携わるものとして、非常にうれしく、またありがたく思います。2代目どうし、私の父が会長を支えてきたように、私もしっかりと現経営陣を支えていこうと考えています。

FX4クラウドのWEBページはこちら



















※「稼働OS」「ブラウザソフト」と「PDF閲覧ソフト」の組み合わせによって、リンクがつながらない場合がございます。ご了承下さい。



西谷会計事務所・別館
青森市で成功するための情報サイト